みんなの力が融合することで生まれる建築

以前特注家具を製造する仕事をしていた頃、出来上がった家具を取り付けに現場へいくと、建築中の一般の家でした。建築現場に行くのは初めてで、皆さん黙々と仕事をしていて少し緊張感ありました。
不安を抱きつつ、普通の一般の家に特注とは珍しいなと思いつつ、現場で取り付けをしていると、「家具屋さんこれ動かして大丈夫?」と話しかけてくる人がいました。

同じフロアで手すりの取り付けをしている業者さんでした。それがきっかけで現場内で色々話すようになって、「ちょっとだけここ持ってて」等話しかけられるようになり、手伝ったり手伝ってもらったりという関係性になりました。
休憩中に他の職人さんの仕事を見ていると、文句を言いながら手伝ったりする姿が見られました。
今まで自分の仕事だけで周りに目を向けることがなかったので、嬉しくて先輩にそういう話をすると、「作るって一人じゃできなんだよ。みんなの力が合わさってできているんだよ。」と言われました。
その言葉を聞いて、現代は個人個人で生きているようなイメージを持ちますが、大きなものを作る建築工事というのは様々な職人さんの技術と日本人本来の細やかさや人情などがすべて融合して一つの建物として完成しているんだと思いました。