化学物質過敏症対策には、局所排気が絶対必要 

haiki19私は食品の品質管理に関する仕事に従事しています。毎年、意欲に燃えた新卒の若者が入社してきます。しかし、最近は、2、3割の新人が3年以内に辞めてしまい、長続きしません。この不況時に正社員として合格し、前途が開ける人生を勝ち取ったはずなのに辞めてしまうのは、なんともやるせない気持ちになってしまいます。辞める前に接触して、辞める理由を聞き出すのですが、何人かの社員は、その理由に有機溶媒の臭いで体が変調するので辞めざるを得ないというものでした。我が社の品質管理室には、大学の研究室レベルまでは行きませんが、一通りの検査機器は揃っています。ガス質量分析器も揃っているので、抽出するための局所排気すなわちドラフトチャンバーも揃っています。

しかし、最近の若い人は、化学物質特に揮発性有機化合物にとても敏感な人が多く、ドラフトから少しでも漏れ出る有機溶媒の臭いで具合が悪くなる人が増えています。私も最初は新人の癖にたるんでいると批判的でしたが、本当に将来を棒に振って辞めていく新人を毎年のように見ていると、化学物質過敏症は実在することを信じるようになりました。そこでなんとか少しでも新人が辞めることを食い止めるために、もっと高性能な局所排気にするため、ドラフトチャンバーにグローブボックスを取り付けて、遠隔操作ができる仕様に改善するように会社に申し入れをしています。